女性ポートレート撮影の課題
このページでは女性が自分自身の容姿に関してどの程度の認識を持ち、人生を送っているかを推察してみる事とし、この一般的な自己認識が女性ポートレートのフォトスタジオにとって極めて重要であるにも関わらず、動かしがたい事実となって営業活動の中枢をなす問題となり、永久に付きまとう宿命を担っている事について解説する。女性が一人の人間として自身の顔を見る時間の最も長いシチュエーションは言うまでも無く、鏡を前にする時である。この局面の中でも自宅で鏡に向かって化粧をする時間が断トツに長く、この状況についてフォトスタジオの立場から考え、それによって利益となる情報を検出してみる事にした。女性は鏡を前にするとベストなフェイスコンデションを作る為の顔の部位各所に関わる力関係をコントロールし、自身の美を前提とする価値観に於いて、最高に近づけるべくバランスを整える行為を本能的な力によって瞬時にやってのけていると考えられる。また、その状態を出来る限りキープしながらメイキングという行為を同時に進行させながら、ある段階に達するまでは最高の状態に向かってその行為を全うさせようとするのかもしれない。しかし、時間的な制限などの要因によって、途中放棄を余儀なく強いられ、一応の完成を見ることとなるのだが、この経過時間は常に自分の顔を鏡に映し、万全の管理体制のもと遂行したものである事実がそこにあるのである。しかし、フォトスタジオにとってはその事実が非常に重要な問題となり、業務活動に於いて様々な問題を引き起こす原因となって立ちはだかる。例えば、ポートレートの写真撮影を行うスタジオにはモデルミラーという被写体自身のポージング確認用の鏡をカメラの近くに設置させている。しかし、実撮影時はカメラ目線(目線をカメラに向けるポーズ)である場合が殆どである為、鏡を見ながらフェイスパーツのバランス調整することは出来ない。更に、スタジオ内は日常の生活の中で経験する雰囲気とは異質のものであり、これらが悪要因となって働き、納得の行かない肖像写真となるケースが非常に多い。そしてその結果に対して被写体となった方は撮影技術や設備などのフォトスタジオ自体のクオリティーの問題と考えをすり替え、自身の容姿に対する問題は置き去りにし、撮影スタジオへの批判が始まる。この歪んだ道理を如何に封じ込めるかが言わば人物フォトスタジオの主軸をなす業務であり、プロフェッショナルとして看板をげるための必須の条件であるのかも知れない。



